最終更新:
SPIの対策を始めるとき、言語(国語)と非言語(数学)のどちらから手をつけるか迷う人は多いです。結論から言うと、非言語を先に、語彙だけは初日から並行が基本です。 この記事では、なぜその順番になるのかを、当サイトが収録している700問の分野構成と、分野ごとに設定した1問あたりの目安時間から説明します。あなたが理系で非言語に自信がある場合など、順番を入れ替えるべきケースにも触れます。
非言語を先に。語彙(語句の意味・用法)だけは初日から毎日並行させる。
優先度と1問あたりの目安時間は公式の基準ではなく、当サイトが学習設計のために設定した値です。
この2分野の最大の違いは、対策していない状態での得点です。 非言語は、解法のパターンを知らないとその場で手が止まります。損益算で原価・定価・売価の関係を整理する手順、仕事算で全体を1とおく置き換え、推論で条件を書き出して絞り込む段取り。どれも知っていれば1〜2分、知らなければ解けないか、解けても時間を大幅に失います。 一方で言語は、対策していなくても日常的な語感や読解力である程度は選べます。二語の関係も長文読解も、まったく手が出ないという状態にはなりにくい分野です。つまり対策によって伸びる幅は非言語のほうが大きく、同じ勉強時間を投じたときの見返りが違います。
当サイトでは分野ごとに1問あたりの目安時間を設定しています。非言語は55〜100秒、言語は長文読解を除くと15〜50秒です。分野ごとの中央値で比べると、非言語70秒に対して言語は約23秒。同じ1問でも、非言語のほうがおよそ3倍の時間を要します。 これが意味するのは、本番で時間切れを起こす原因の大半が非言語側にあるということです。言語で30秒詰まってもリカバリーできますが、非言語で解法が思い浮かばずに3分溶かすと、そのあとの数問を落とします。時間を失うリスクが大きい側から先に潰しておくほうが、本番の安定度が上がります。 また、暗記系の語彙(語句の意味・語句の用法・同意語など)は1問15〜25秒で、知っているか知らないかだけで決まります。ここは考える時間がゼロなので、後述のとおり別の扱いをします。
非言語の16分野は独立していません。「割合と比」は損益算・料金割引・濃度・仕事算のすべてに顔を出す基礎分野です。ここを固めると、後続の分野の理解が明らかに速くなります。逆に曖昧なまま先へ進むと、別の分野で同じところに何度もつまずきます。 言語にはこの積み上げ構造がほとんどありません。二語の関係を覚えても空欄補充が解けるようにはならず、分野ごとに独立した対策が必要です。 つまり非言語は「早くやるほど後が速くなる」性質があり、言語は「いつやっても同じ」。順番をつけるなら、複利が効く非言語を先に置くのが合理的です。
ここまで「非言語が先」と書いてきましたが、語彙だけは例外です。語句の意味・語句の用法(テストセンター・ペーパー・Webテスティングのすべてで出題)と、ペーパーテストで出る同意語・反意語・四字熟語は、いずれも暗記系です。 暗記は、直前にまとめて詰め込んでも本番まで残りにくい種類の学習です。1日10分を毎日続けるほうが、最終日に3時間かけるより確実に定着します。つまり語彙は「非言語のあと」ではなく「非言語と同時に、初日から毎日少しずつ」が正解です。 当サイトではこの5分野をフラッシュカードで用意しています。移動時間や待ち時間に回すのが現実的です。
以下に当てはまる場合は、上の原則より自分の状況を優先してください。 1つめは、非言語がすでに解ける人です。理系の学生や、公務員試験・数学の入試を経てきた人は、非言語の最優先5分野を一周してみて8割以上取れるなら、言語と語彙へ時間を移したほうが伸びます。まず実力診断で現状を測ってから判断してください。 2つめは、ペーパーテスト受検が確定している人です。ペーパーテストでは同意語・反意語・四字熟語という暗記3分野が出題される一方、Webテスティング固有の分野は出ません。暗記量が多くなるぶん、語彙の比重を早めに上げる価値があります。
ここまでの内容を、対策を考えるうえで効いてくる観点で並べ直すと次のようになります。
| 観点 | 非言語 | 言語 |
|---|---|---|
| 対策なしでの得点 | 解法を知らないと手が止まる | 国語力である程度は取れる |
| 対策による伸びしろ | 大きい | 中程度(語彙は大きい) |
| 1問あたりの目安時間 | 55〜100秒(中央値70秒) | 15〜50秒(中央値23秒/長文読解は80秒) |
| 分野どうしのつながり | 強い。割合と比が多くの分野の土台 | 弱い。分野ごとに独立 |
| 直前の詰め込み | 解法の型なら間に合う | 語彙は間に合わない |
| 着手の推奨 | 最初に集中して固める | 解法系は非言語のあと/語彙は初日から毎日 |
残り日数が少ない場合は、範囲を広げるより順番を守るほうが結果につながります。まず非言語の最優先5分野(損益算・割合と比・速度算・確率・推論)。この5分野だけで当サイトの非言語419問のうち227問を占めます。次に言語の二語の関係。7種類の関係パターンを覚えるだけで安定して得点でき、どの受検形式でも出題されます。そして語彙を毎日10分。 この3点に絞れば、数日しかない状況でも形にはなります。逆に、全16分野を薄く1周する進め方は、最も出る分野が手つかずのまま本番を迎えるリスクが高く、おすすめしません。
非言語がすでに解けるなら順番は変わります。診断で今の到達度を把握してから、ロードマップの順に進めてください。
A.非言語からが基本です。非言語は解法パターンを知らないと手が止まるため対策の効果が大きく、1問あたりの時間も言語の2〜3倍かかるため時間切れの主因になります。また分野どうしが土台でつながっており、早く着手するほど後の学習が速くなります。ただし語彙(語句の意味・語句の用法)だけは暗記系で直前の詰め込みが効かないため、初日から毎日並行させてください。
A.はい。非言語の最優先5分野を一周して8割以上取れるなら、言語と語彙へ時間を移したほうが伸びます。ただし「数学が得意だった」という自己認識ではなく、実際に解いてみた結果で判断してください。SPIの非言語は学校の数学とは出題の形が異なり、損益算や仕事算のように独自の型を持つ分野があります。まず無料の実力診断で現状を測ることをおすすめします。
A.語彙は同時進行が正解です。暗記系は毎日少しずつのほうが定着するため、初日から並行させてください。一方で解法系(非言語の各分野と、言語の二語の関係・空欄補充・並び換え)を同時に広く進めるのはおすすめしません。分野を行き来すると、どれも中途半端なまま本番を迎えやすくなります。解法系は非言語から順に1分野ずつ固めてください。
A.非言語の最優先5分野(損益算・割合と比・速度算・確率・推論)、言語の二語の関係、そして語彙を毎日10分。この3点に絞ってください。全分野を薄く1周する進め方は、最も出やすい分野が手つかずのまま本番を迎えるリスクがあります。非言語の最優先5分野だけで、当サイトが収録する非言語419問のうち227問を占めます。
A.出題される企業を受ける場合のみ、言語・非言語のあとに追加してください。英語能力検査(ENG)と構造的把握力検査は、実施する企業が限られるオプション検査です。受けるかどうかは受検予約の時点で分かるため、それまでは言語・非言語に集中して問題ありません。
SPI対策は「知る → 解ける → 練習する」の3ステップで進めると迷いません。
どこから手をつけるか迷ったら、まず 無料の実力診断(15問) で弱点分野を把握するのが近道です。
適性検査SPIとは?
検査内容・受検方式・対策のポイントを公式情報から整理
SPIは何から勉強すればいい?
対策の始め方・順番・時間の目安
SPIで捨てていい分野はどこ?
優先度と受検形式で切り分ける
SPIは難しい?
難易度と「難しく感じる理由」を正直に整理
SPIは何割取れば通過できる?
ボーダーの実態を正直に解説
SPIの無料問題集
練習問題700問・模試・診断がすべて無料
SPI・玉手箱・TG-WEB・SCOAの見分け方
各社公式の科目と時間から判別する
受検形式別・SPIで出る分野と出ない分野
3形式の早見表
SPIの制限時間
検査別・受検形式別の時間と、1問にかけられる時間
SPIで時間切れになる原因と対策
最後まで解き切るコツ
SPIで電卓は使える?
受検形式別の可否と、公式に確認できる持ち物のルール
SPIテストセンターとは?
会場受検の仕組み・リアル会場とオンライン会場の違い
SPIテストセンター当日の流れ
予約変更・遅刻・欠席・結果の使い回しを公式FAQで確認
SPIのWEBテスティングとは?
自宅受検の中身・電卓・時間・テストセンターとの違い
SPIの英語能力検査(ENG)と構造的把握力検査とは
出る形式・検査時間・対策の優先順位
SPI非言語に必要な数学はどこまで?
中学レベルの5単元と分野別の逆引き表
転職者向けSPI対策
「SPI3-G」とは何か、公式に確認できる範囲でわかること
SPIの性格検査とは
約300問・30分の中身と、公式に確認できる回答のコツ
SPI性格検査の答え方
公式が勧める「率直に・直感的に」を実践に落とす